子ども学「建設のおしごと」
皆さん、うがみしょら~!
運動会シーズン真っ只中の奄美です。今回はシマの生活を支える「建設のおしごと」です。
建設業青年部奄美支部の皆さんにお力添えいただきました。
そして、なんと今回から3講座分のこども学に、大正大学 地域創生学部の実習生が一緒に参加してくれることに!
パワー倍増で、元気いっぱい始まります!!
始めに、子どもたちがきっと目にしたことのある、シマのあんなものやこんなものを、建設業青年部奄美支部の皆さんが教えてくれました。
「ループ橋」・・・坂が急なので、形を工夫することで少しでも楽に利用することができるらしい(通ると目が回るけど、安全に通るための配慮なんだ・・・)
「フローティングドッグ」・・・ケーソン(防波堤や岸壁をつくる際に使われる鉄筋コンクリートでできた箱)を作るための船(え!あれって船だったんだ)
「格子型砂防」・・・奄美市では住用町山間にしかない砂防。大きな有害物(流木や大きな岩など)を止める。(2010年奄美豪雨災害を教訓とした対策という事か!)
「旧奄美市役所」・・・現在解体作業継続中。作ることも仕事だけど、壊すことも建設の仕事。(旧市役所、今までありがとう)
写真や動画で紹介してくださる間、子供たちからも意見が出てきます。
大人が見て、話しを聞いても「へ~!」「そうなってるんだ~・・・」と驚くことばかり。スタッフであることを忘れて質問攻めになりそうな私でしたが、子どもたちの目はそれ以上に輝いてました。
街にあふれる気になるあれこれを教えてもらったら、次はなぜまちモーレの目の前の道路を、現在工事してくださっている「長浜建設」さんから工事の内容を教えていただきます。
道路を作るだけでもたくさんの行程(排水溝を作る・縁石を設置する・碁盤の植え替え作業などなど)があるとのこと。
「長浜建設」さんのご協力もあり、子どもたちは排水溝を作る作業の行程の中から①鉄の棒を針金で固定する②コンクリートを流し込む③流し込んだコンクリートの表面をなめすという、3つを体験させていただきました。
まずは作業員のおじちゃんのお手本をみさせてもらいます!
流れるように次々と番線を巻いていきます。なるほど、針金をクルクルするんだな!フムフム。
いざ子どもたち実践です!道具の持ち方や針金の巻き方を丁寧に教えてもらいながら取り掛かるのですが・・・。やってみると難しいよう・・・。自然に真剣な顔になっていきます。
次は組んだ鉄の棒を固定した穴にコンクリートを流し込んでいき、コンクリートを強固にするためバイブレーションを使って空気を抜いていきます。
こちらも体験!!コツは鉄の棒に対して垂直に入れていくこと。すると空気がしっかり抜けてくのだそう。
順番よく並びます。
そして、流し込んだコンクリートをなめす「アラゴテ」も体験。
なんと、この3つの作業の間になんと雨が降ってきたのです!!
その都度何度も作業中断。室内へ避難します。
雨が落ち着くまでの間、現場のスペシャリストに色々教えていただきました。
コンクリート作業をするときの雨は大敵なのだそう。コンクリートは強度など様々な条件に合わせてセメント・水・砂利などの配合がちゃんと決まっているのだとか。
雨が降ると余計な水分が入ったり、塩分も含まれるので鉄の棒の腐食が早まってしまう可能性が起きてしまうのだそうです。
方塊(ほうかい)と呼ばれるコンクリートの塊に子どもたちの手形と名前を入れる予定でしたが、予想以上の雨に名前だけ埋め込むことに。
それでも子供たちは自分の名前が残ることが嬉しそうです。
名札も建設業青年部奄美支部の皆さんが作ってきてくれていました。
方塊は11月に行われる、おしごとテーマパークにて完成したものがお披露目されるそう!要チェックですね。
普段は なかなかできないことを「建設のおしごと」で体験することができた子供たち。 今回体験した感想を聞くと、各作業の難しさも楽しさとして残った様子で、表情からも充実したことが手に取るように伝わってきました。
中には、将来建設のおしごとに就きたいと夢を語ってくれた子もいました。
お天気にこそ悩まされましたが、建設業青年部奄美支部の皆さんと、長浜建設さん、畠山建設さん、浜田機動さんのご協力の元、子どもたちにとって充実した時間を頂けたことに感謝です!
生活に密接している建設のおしごと。 私たちが安全に過ごせるように、繊細な心配りで大きなお仕事をして下さっていることに気づかされた、とっても貴重な講座でした。
11月のおしごとテーマパークでも建設業青年部奄美支部の皆さんが活躍されるとのこと。
皆さん、ぜひ足をお運びください!
次回の講座は10月5日「自然を学ぼう」です!
奄美群島は豊富な自然に守られている素晴らしい所。きっとその深さに改めてびっくり!?
お楽しみに!
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